ETWAS - 言語学事始 -

拙筆ながら言語、歴史、文化をテーマに書いています。応援していただけると嬉しく思います。

絵 -もうひとつの言葉-

あなたは絵を描きますか?

 

そう聞かれるとたいていの人は「描きません」と答えてしまいます。実は描いているはずです。プレゼンのパワポ、資料や道案内の地図、ノートの落書き、etc。身の回りにも溢れてますね。地図や標識、漫画やアニメ、挿絵や絵本。日本では漫画が老若男女問わず広く読まれてますから、世界で一番絵に関心がある国民かもしれません。

 

私も絵には興味があります。描けるようになりたいと思ってはいますが、なかなかうまく描けません(笑)。基礎がなってないからでしょうね。今の私には難しいです。

 

絵は私たちの生活にとってとても重要なものです。なくてはならない第二の言語です。文字よりも早く、人間の生活に入り込んだ記録手段でもあります。有名なフランスにあるラスコー洞窟にある壁画は1万5千年のものらしいです。これは、ヒエログリフ楔形文字が紀元前3000年前後から使われ始めたと考えると、はるか昔から存在していたことになります。

普通に生活していると、文字を書くほど絵は描きません。教育でも言葉と文字に関しては大量に時間を割いて教えます。母国語だけでなく、外国語まで。しかし、こんなに身近な絵についてはさほど重要視されず、美術の時間だけです。絵に感心を持った人だけが、その後特別な時間を設けて訓練する程度です。

言葉で説明されてもちんぷんかんぷんなことでも絵を見れば一発で理解できることも多いです。言語の壁を越えて通じることができますし、危険を知らせたり警告を促すことも可能です。真っ白な標識にAchtung! (ドイツ語で注意!の意)とだけ書いてあってもなかなか理解しづらいものです。黄色い標識にこれが書いてあるから「ああ、なにかの警告かな。」って思うのです。黄色い標識だけでも伝わりそうです。

 

絵を描くことはは言葉を話せることや文字をかけることと肩を並べるくらい重要なスキルだと思ってます。このことにもっと早く気づいていれば、私の絵心はもっと向上していたに違いありません(笑)。絵を描くこと自体に心的抵抗感があり、なには才能とか素質が必要で自分にはできない、と考えてしまう人も多いと思います。自分も大人になるまではそういう思い込みがありました。簡単には描けない。

それもそのはず、簡単ではないからです。絵を描く作業は単純に見えるかもしれませんが、対象の構造を理解したり、見え方への理解、配色の知識、描画技法など幅広い知識・技術が必要なのです。

そりゃ、漫画に感化されて可愛い女の子を描こうとしたって、簡単に可愛くなってくれませんよ!

 

国語と同程度に絵が重要視され学校教育に取り入れらることを切に願っています。