ETWAS - 言語学事始 -

拙筆ながら言語、歴史、文化をテーマに書いています。応援していただけると嬉しく思います。

言語学初歩チラシの裏3 語学と言語学

大学までの教育機関で国語や英語を習ってはきたが、どうも言語学的な要素にまで踏み込んで気づきを与えられた気がしない。

 

現代文は読んで作者が何を考えて書いたかとか、登場人物の心情はどうだったかとかが問われており、談話の構造とか語用論、意味論的な内容については教えられたことはない。古典や漢文は文法、単語の暗記だ。

英語も基本暗記だ。リーディングがうまくなるには多読しろとか詳細に読み込めとか言われる。リスニングはよく耳を澄まして聞けとか、繰り返せとか、そんなものだ。

よく巷に溢れている英語学習法の本なんかは、

1. 英語に触れる時間をいかに確保するか

2 どんなもので勉強したらいいか

3.モチベーションを維持するにはどうしたらいいか

ひどいものだと、もはや意味不明で

「英語は勉強するな」とか「英語脳を作れ」とか、えいご漬けにしろとか、日本語は考えないで英語で考えろとか、意味不明な持論が猛威を振るっている。

 

これ系の本の作者は、留学経験があるとか、TOEIC何点以上とか、そんなのを経歴に書いてあるが、言語学を勉強しました、学問的裏付けがある的なことは一切書いてない。

 

語学と言語学の関係をスポーツに例えるなら、語学は スポーツであり、
言語学は スポーツ理論である。

 

自動車で例えるなら
語学は 運転手であり、
言語学は 自動車の開発・整備技術である。

 

別に言語学など知らなくてもできる人は語学はできる。でも、言語学的素養が養っていれば覚えられることも多いはずだ。

学習法書いてる著者は、なぜ通じるか、出来ない人に納得させるにはどうすればよいかについて、ちゃんと理解しているのか。小手先だけの管理術、推薦図書じゃだめでしょ。

 

使える と 理解している は別問題であり、
教授するには 理解している 必要がある。

 

しかし、これらの弁別が 読者と著者の両方でなされていないので、売れるのだろうと推測する。おそらく。

 

ほんとうに役に立つのは、言語学的裏付けをもった指南書だろう。

文法書は山ほどあるが、どうも「文法書」であり、構文の個別対応ばかりである。「こういうときはこう言うんだ」というものだ。これでは、知識は増えても認識のレベルは上がらない。

理解度を上げるに必要なエッセンスが足りない。

せめて、テンス・アスペクト・ムードは記憶に残るように指導してよ。「アスペクト」なんて言葉知らなかったし。。

 

 

練習はしなくてはならぬ。

しかし、闇雲ではなく、良い教師の指導を受けて。

 

語学エッセイは言語学のエッセンスが見え隠れする良い入門書なのかもしれない。言語学をやっていない人でもわかりやすく説明があるのでとっつきやすく、著者の体験談や考察が詰まっているので面白い。変な英語学習法やライフハックの英語本よりもうんと役に立つように、私には思える。

 

To be continued....