ETWAS - 言語学事始 -

拙筆ながら言語、歴史、文化をテーマに書いています。応援していただけると嬉しく思います。

日本語起源説

休みの日に割りと近くの図書館に行って本漁りしています。日本語コーナーを漁っていると、「日本語は韓国起源説」的な本に出会いました。よくネットで韓国起源論が話題をかっさらってることは知ってましたが、実際にそういう本を手にとって読むのはこれが初めてでした。

内容は・・・「日本語は韓国起源。いろいろ単語が似ている。日本書紀は韓国語で読める。うんたらかんたら・・・」って感じでした。言語学関連の参考文献は皆無でした。著者の肩書きがなぜか大数学者?でした。

ざっと読んだ感じだと「単語が似ている」というのが根拠らしいです。

ネットの話題性と絡めて考えると、眉唾に思えてしまう先入観があります。頭ごなしに批判するのは、好きではありません。*1もしトンデモ学説なら感情論に陥らず、学術的に批判できるはずです。

言語の起源を研究する言語学分野に「比較言語学」というものがあるは知ってましたが調べたことはありませんでした。いい機会なので「トンデモ起源説がなぜトンデモ起源説なのか?」を探求してみたいと思います。

 

[余談]

参考書調べたら黒田先生 比較言語学の本出されていたようです。

ことばは変わる ─ はじめての比較言語学

ことばは変わる ─ はじめての比較言語学

以前イタリック語派というエントリーで系統樹に「ロマンス語派」って書いてあったことを書きましたが、どうやら実際に指摘した読者がいたようです(文を読む限り、かなり傲慢な書き方されていたっぽい)。

p.70

わたしがスラヴ諸語の概説を一般向けに書いたとき、グループ名として「ロマンス」を使ったら、読者から早速指摘されてしまった。そういう表現は極めて不正確であること、さらには知人に偉い言語学者がいるからそういうことをよく知ってるのだと、手紙に書いてあった。イヤな人だ。でもさ、スラヴ諸語の話をしたいときに、そっちに目が向いたら困るじゃないか。

「弘法も筆の誤り」というくらいだがら、勘違いや誤記や誤植は誰にだってある。誤りを指摘すること自体は良いことだと思うけど、言い方や指摘の仕方というのは書いた人を傷つけてしまうことこともあるので慎重になりたいものだ、とつくづく思いました。

ちなみにこの本はトンデモ日本語起源説について解説付きでした♪

 

比較言語学の視点―テキストの読解と分析 (シリーズ・言語学フロンティア)

比較言語学の視点―テキストの読解と分析 (シリーズ・言語学フロンティア)

言葉を復元する―比較言語学の世界

言葉を復元する―比較言語学の世界

*1:似たような起源説に、タミル語説、アイヌ語説、トルコ語説とかいろいろあるようですが、まだこれといって日本語の起源は学術的には解明されていないようです。