ETWAS - 言語学事始 -

拙筆ながら言語、歴史、文化をテーマに書いています。応援していただけると嬉しく思います。

アブジャド、アブギダ、アルファベット

表音文字には種類があります。表音文字の代表格はアルファベットですね。

 

文字の歴史は借用の歴史といえるでしょう。

Aを持ってるとしよう。Aの文字を見たBが「自分たちの言葉も文字にしよう」と借りパクしようとする。ここで大体問題が起こる。B「使いづらい...。」AとBは異なる言語話者であった。

Aの言語のために作られた文字は、当然Aの発音に則して整理された文字である。ひらがなは日本人にとって使いやすいが、これを他の言語の記述に使おうとしたら(例えば英語)、とても使いづらいことだろう。

そのため、Bは自分たちの使いやすいように改良を加える。自分たちが使わない発音の文字はなくし、必要な文字を新たに追加し、形を整理するかもしれない。

 

私達がよく目にするアルファベットはローマ字であり、ローマ帝国で使われていた文字を各言語が転用しているにすぎません。

ローマ字は遡ると、ギリシャ文字に行き当たります。ギリシャ文字を借用した際に要らない文字を捨て、必要な文字を追加してできたものでした。

ギリシャ文字もまたフェニキア文字を参考に作られています。フェニキア文字を作ったフェニキア人はセム語系言語を話す人々でした。言語は母音と子音が発音に使われていますが、セム語系言語では文字にする際母音を書かないのです。しかしギリシャ人はフェニキア文字を借用しようとしたので、フェニキア文字の中で自分たちが発音しない子音用の文字を母音を表す文字として利用することにしました。

 

この文字体系の違いは

子音のみで構成される文字体系(フェニキア文字など) を アブジャ

子音+母音で構成される文字体系(ローマ字など) を アルファベット

と呼び区別しています。

 

インド方面にこの表音文字の発想 が伝搬するとまったく異なる使い方をし始めました。ひらがなと似た音節文字の構成で文字体系をつくりましたが、我々と発想が異なっています。ある基本の文字だけ書くと「子音+基本母音」の音になり、その文字の周辺に特定の記号を追記すると、「子音+別の母音」となるのです。

あくまでイメージですが、

子音+基本母音 「か」 とすると

「か' 」を "き" と読み、

「か"」 を "く" と読むような文字体系という感じです。

この文字体系を アブギダ といいます。

 

 

今回のあとがき

言葉はなんの文字で書かれてもいいのです。

政治的意図から ローマ字を使っていた言語が キリル文字を使い始めたり、ナショナリズムの影響から 自分たちが昔使っていた文字を復刻して普及活動したり、どの言語でどの文字を使うか、その理由は様々です。

どんな文字だろうと改良して使おうと思えば、いろいろな言語を表現できる!(してきた!)ということはとても面白いことだなぁ、と思っています。

 

demo nihongo wo arufabetto ni suru to yominikui kamo sirenai !!